セミナー

角丸四角形:  第18回 セミナー

日時

2013920日(金)17:00-18:30

場所

静岡大学 理学部 B211号室

講師

広瀬 侑 博士

 

豊橋技術科学大学エレクトロニクス先端融合研究所

演題

ゲノムからシアノバクテリアの光応答を読み解く

 

 

 シアノバクテリアは酸素発生型の光合成を行う原核生物であり、680nm付近の赤い光に加え、470-640nm付近の青〜緑〜橙といった様々な波長を吸収して光合成を行う能力をもつものが知られている。一部のシアノバクテリアは、緑色光と赤色光を吸収するアンテナタンパク質の組成を換える能力を持ち、この現象は「補色順化」と呼ばれている。補色順化は100年以上も前から知られる古典的な光応答現象であるが、その分子メカニズムは最近まで不明であった。私は東京大学池内昌彦先生の下で、修士〜博士〜ポスドクの時代を通して、補色順化の光受容機構とシグナル伝達経路の解明に取り組んできた。その結果、緑色光と赤色光を受容するフィトクロム型の光受容体が、転写因子のリン酸化/脱リン酸化を介して、光合成アンテナ遺伝子の発現を制御するという機構が解明することができた。

 本セミナーでは、最近の次世代DNAシークエンサーを使った研究内容についても紹介しつつ、シアノバクテリア研究の醍醐味を少しでも感じてもらえれば幸いである。