セミナー

角丸四角形:  第22回 セミナー

日時

2015626日(金)17:00-18:30

場所

静岡大学 総合研究棟 4412号室

講師

渡辺 智 博士

 

東京農業大学 応用生物科学部 バイオサイエンス学科

演題

複数コピーのゲノムを持つシアノバクテリアの増殖機構

 

 

 シアノバクテリアは植物と同様の酸素発生型光合成を行う原核藻類である。中でも淡水性シアノバクテリアSynechococcus elongatus PCC 7942Synechocystis sp. PCC6803は初期に全ゲノムが決定し、光合成のモデル生物として多くの研究が行われて来た。淡水性シアノバクテリアの多くは細胞あたり複数コピーのゲノムを持つことが知られているが、複数コピーゲノムの複製のメカニズムは不明であった。我々のグループではSynechococcus 7942を材料として複数コピーゲノムの複製機構の研究を行っており、Synechococcus 7942DNA複製は、光合成に依存すること (Ohbayashi et al., FEMS Lett., 2013)、大腸菌、枯草菌と同様に単一の複製開始点より両方向に進行するθ型複製であるということを報告した(Watanabe et al., Mol. Microbiol., 2012)。また同時にシアノバクテリアのDNA複製が複数コピーゲノム間で非同調的に開始することを世界に先駆けて提唱した。本セミナーではこれらについて解説すると共に、複数コピーゲノムの制御機構について、最新の知見を交えて議論したい。